Latest Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

九州交響楽団 第303回定期演奏会

指揮:秋山 和慶
ソプラノ:臼木 あい
バリトン:青山 貴
オルガン:鈴木 隆太
合唱:九響合唱団

フォーレ:劇音楽「ペレアスとメリザンド」組曲
      レクィエム 作品48
サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 作品78

九州交響楽団の今月の定期演奏会はオール・フレンチ・プロ、どの曲もクラシック音楽を聴き始めた頃から好きな曲で、一度は生で聴いてみたかった曲だったのでとても楽しみでしたが、本当に素晴らしいコンサートでした。

一曲目の「ペレアスとメリザンド」組曲は有名な「シシリエンヌ」を始め、潤い豊かな歌に満ちていました。柔らかな音は聴いていて心地よかったけど、単に優美なだけでない、深々とした響きで曲を飾っていました。二曲目の「レクィエム」、これまでも素晴らしい歌声を聴かせてくれた九響合唱団の合唱は柔らかな中にも筋の通った凛とした歌声で、この傑作にふさわしい充実したものでした。祈りの感情が徐々に高まってゆく第1曲、神秘的な響きの第2曲、清らかさと晴れやかさが印象的な第3曲と続き、全曲の中間となる第4曲はまさにこの曲の白眉、柔らかな光が徐々に広がっていき、辺りを包むような感じがしました。その後も祈りと不安な気持ちが交差するような第5曲、救いを求める祈りが心からの絶唱へとなる第6曲、どこまでも澄んだ響きに満ちた第7曲と、全ての音、全ての歌が深く染み入りました。

そして休憩後のサン=サーンスの交響曲第3番では九響の魅力が全開でした。聴かせ所となるオルガンはもちろん、管楽器のソロはどれも魅力的だったし、第1楽章で複雑で豊かな表情を見せた弦楽器は特に素晴らしかったです。特に第1楽章の後半、オルガンと共に歌われる瞑想的な歌は絶品でした。そして力強く晴れやかな第2楽章、冒頭の疾走感は抜群でしたし、随所に現れるピアノのアルペジオと打楽器は魅力的なアクセントを与えてました。後半の晴れやかさは今夜のハイライト、閃光を放つような輝かしさに満ちていました。
スポンサーサイト

天神でクラシック ”ロマンを紡いだ巨匠たち<第4年目>”

2010年7月4日 福岡シンフォニーホール

指揮:秋山 和慶
ヴァイオリン:扇谷 泰朋

シューマン:歌劇「ゲノフェーファ」序曲
        ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
        交響曲第2番 ハ長調 作品61

今年度の「天神でクラシック」は生誕200年を迎えたシューマンの交響曲をメインにとりあげています。5月18日の一回目のコンサートでもあまり入ってなかったけど、今日も半分入ってるか入ってないか・・・^^; シューマンの作品の中でも演奏される機会に恵まれてない曲でしたが、まさに驚異的な演奏でした。

冒頭の「ゲノフェーファ」序曲から目の覚めるようなくっきりとした音色と集中力で、陰影の濃いシューマン独自の世界を生き生きと描いていました。九響コンサートマスターの扇谷泰朋さんをソロに迎えてのヴァイオリン協奏曲の演奏は普段からの共演で築かれているソロとオーケストラとの親密さが生きて、両者が一体となって豊かな演奏が展開されていましたが、全体的に渋いトーンで貫かれた独特な響きは聴いていて重苦しさや切迫感さえ感じるほどでした。

休憩後の交響曲第2番は冒頭の金管のファンファーレから静かな中に程良い緊張感が聴かれ、主部に入ってからの躍動感や色彩の鮮やかさは今までになく力強く、新鮮に響きました。続くスケルツォでも軽快な主部と2種のトリオの対比が見事で、楽しく聴けました。3楽章は全体の白眉で、愁いに沈みながらも何かを求めるように歌い抜き、全ての音が語りかけてくるような実に感動的な世界が展開されました。そしてそれまでの全てを統合し、果てしなく上昇してゆくようなフィナーレ。3楽章の主題の引用もぴったりとはまっていて、高揚して行く中にもどこか影を引っ張っているような不思議な印象でしたが、コーダに入ってからの輝かしさは圧倒的な開放感をもたらすものでした。

今日のコンサートは間違いなく、最近の九響の演奏の中でも特に素晴らしい演奏で、九響の演奏を聴くためだけでも福岡まで来る価値ありと思いました。今後の定期も天クラも非常に楽しみになってきました。

広島交響楽団 第300回記念定期演奏会

2010年6月25日 広島市文化交流会館

指揮:秋山 和慶

リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 作品30
               アルプス交響曲 作品64

1964年4月6日に第1回の定期演奏会が行われて46年、広島交響楽団の定期演奏会も300回を数えました。昨日はあいにくの雨となりましたが、ホールは満員で、コンサートへの期待に包まれていました。

冒頭の「ツァラトゥストラはかく語りき」では有名な導入部から豊かに響くオーケストラが印象的でしたが、「背後世界者について」での繊細きわまる弦による歌、「大いなる憧れについて」から「歓喜と情熱について」での躍動感、詠嘆的なトーンの中にも憧れが見え隠れする「墓の歌」、複雑な彫琢が施された「科学について」から「快癒にむかう者」、限界まで細分化された弦楽器が渦巻くような陶酔へ導く「踊りの歌」、そして最後に大きな疑問符を突きつけるような「夜に迷えるもの」と聴き所満載の充実した演奏でした。

そして後半の「アルプス交響曲」、こちらもまさに高峰を仰ぎ見るような雄大な演奏で、広響の持てる力を存分に出し切った大熱演でした。壮大な「日の出」、躍動感あふれる「登り坂」、「虹」から「山の牧場で」までの細やかな表現、「氷河にて」から「頂上」までの圧倒的な荘厳さとこちらも聴かせどころ満載でしたが、特に「日没」から「終結」、「夜」にかけてが圧巻で、久々に聴いていて涙が出そうになりました・・・特に「終結」でのフルートを中心とした木管による歌は心がこもりきったまさに絶唱で、ここがこの曲の真の頂点だと気づかされました。

今後も、広響のすばらしい演奏に期待大です。

九州交響楽団 第301回定期演奏会

2010年6月22日 福岡シンフォニーホール

指揮:小林 研一郎
ヴァイオリン:シン・ヒョンス

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
~encore~
ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの劫罰」~ラコッツィ行進曲(ハンガリー行進曲)

まさに「コバケン祭り」といった感じの豪華なプログラム、今回もチケットは完売で、客席の熱気も普段とは違っていました。前半のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のソリストは韓国出身のシン・ヒョンスさん、冒頭から豊かな歌に満ちた演奏で曲の魅力を余すところ無く表現していました。2楽章の落ち着いた中ににじむ哀感、民族色あふれた3楽章の軽快さも魅力十分だし、1楽章中間のカデンツァでの集中力は見事なものでした。九響のバックも柔らかい音色でソロを包み込むように支え、時には華麗な響きで盛り立てていました。

そしてメインはコバケンさんの名刺代わりといっても良い「幻想交響曲」、1楽章冒頭の繊細な響きからベルリオーズ独特の世界が豊かに広がりました。冒頭の淡い夢想、心の高まり、情熱的な高揚と弛緩とめまぐるしく曲想は変わっていくけど、じっくり聴いていると単に情熱的なだけでなく、緊張と弛緩のバランスが実に巧妙で、改めてベルリオーズの天才ぶりに驚きましたし、実演ならではの新しい発見でした。優美な中にも恋人の影を見て心が乱れる2楽章(コルネットのオブリガードがついていますが、今回は省略されていました)、豊かな自然の中でも心が満たされず、嵐が吹き荒れる3楽章と過ぎて行きましたが、それに続く4楽章、5楽章の渦を巻くようなダイナミックな表現は聴き迫るものがありました。

今回も大熱演の九響でしたが、コバケンさん共々音楽作りが楽しくて仕方ないといった感じで、はりのある響きはいつも以上に輝かしかったです。

九州交響楽団 第300回記念定期演奏会

kyukyo 1005
指揮:秋山 和慶
チェロ:ダヴィッド・ゲリンガス
ヴィオラ:豊嶋 恭嗣

リヒャルト・シュトラウス
13管楽器のためのセレナード 変ホ長調 作品7
メタモルフォーゼン
チェロと管弦楽のためのロマンス ヘ長調
交響詩「ドン・キホーテ」 作品35

1953年10月31日に石丸寛氏の指揮によって始まった九州交響楽団の定期演奏会も、今日で300回を迎えました。秋山氏が首席指揮者に就任して以来続いていたリヒャルト・シュトラウスのシリーズも今回で完結となりますが、今回も非常に印象深いコンサートとなりました。

冒頭の13管楽器のためのセレナードから柔らかな響きと豊かな歌がホールを包み、次のメタモルフォーゼンで聴かれる厳粛さと寂しさ、その中にかすかに見え隠れする憧れにも似た音楽はシュトラウスの人生の幕引きのみならず、ドイツ・ロマン派の幕引きの調べのように感じました。23人の奏者が奏でる響きは精緻を極め、実際の人数以上に豊かな響きを生み出していました。そして再びシュトラウス若き日の作品であるチェロと管弦楽のためのロマンス、ゲリンガス氏による表情豊かなソロを小規模のオーケストラが優しく包み込み、初夏の爽やかさにも似た爽快な響きがホールを満たしました。

そして後半のドン・キホーテ、今更ながらにR・シュトラウスの音楽作りの巧みさが見えて来たし、同時に「講釈師、見てきたような嘘をつき」という言葉も脳裏をかすめました(笑)。風車へ挑む姿や羊の群れや空中飛行(と思い込む)といった情景の描写はもちろん、ドン・キホーテとサンチョ・パンサの性格の描き方や思い姫への想い(?)といった心理面の描写も素晴らしく、一瞬たりとも聴き逃せない瞬間に満ちていました。ゲリンガス氏の力強く表情豊かなソロは周囲の混乱もどこ吹く風とばかりに自信たっぷりに振る舞うドン・キホーテを見事に表し、豊嶋氏のヴィオラのソロはまさに狂言廻しという言葉がぴったりで、ドン・キホーテに振り回されながらも冷静に見ているといった感じがしました。

本当に私達の身近なところでこんな豊かな音楽体験ができることは素晴らしい事ですし、これからも多くのファンをうならせるような演奏を期待しています。

Appendix

コンサートの感想もツイッターに書き込んでます

プロフィール

Masahiko

Author:Masahiko
生息地:福岡市
出没地:音楽のあるところ(笑)

好きな音楽を中心に書いていこうと思います。仕事に追われている中でも美しいものに多く触れ、気分をリセットしたいです・・・多くの仲間を作り、出来ればコンサートなどで感動を共有したいです(^o^)

ランキングに参加しています

ブログランキング・にほんブログ村へ

クラシックブログ

にほんブログ村 クラシックブログへ

クラシック音楽鑑賞

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

クラシックCD鑑賞

にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ

アクセスカウンター

オンラインカウンター

最近のトラックバック

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。